里山さとる

洋画

タイトル:傷だらけのヒーロー——「ドッグマン」がこんなにも優しくて、こんなにも痛い理由

想像してた「犬映画」とはまったく違った「ドッグマン」というタイトルから、正直ちょっとほっこり系の映画を想像していた。犬との絆とか、心温まるストーリーとか。そういうの、あるにはある。でもこの作品、そんな単純なものじゃなかった。むしろかなり重い...
邦画

タイトル:笑えないのに笑ってしまう——「腑抜けども悲しみの愛を見せろ」に刺された夜

観たあとに残る「イヤな感じ」がクセになる正直に言うと、この映画は「スッキリした!」とか「感動した!」みたいなタイプではない。むしろ逆で、観終わったあとにじわじわと嫌な感情が残る。でも、その“イヤな感じ”が妙にリアルで、なぜか忘れられない。「...
洋画

善人しかいない村が、なぜ地獄になったのか――『ドッグヴィル』考察レビュー

ドッグヴィル は、「好き嫌いが激しく分かれる映画」としてよく名前が挙がる作品です。観た人の感想も極端で、「傑作」「しんどすぎる」「二度と観たくない」「でも忘れられない」とバラバラ。それもそのはず。この映画、かなり特殊です。監督はラース・フォ...
洋画

泣ける映画じゃ終わらせない――『ダンサー・イン・ザ・ダーク』が突きつける残酷な希望【考察】

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』という作品名を聞くと、「とにかく悲しい映画」「観ると落ち込む名作」「二度と観たくないけど忘れられない映画」――そんな評判を思い浮かべる人も多いはずです。実際、この映画は“泣ける映画”という一言では到底片づけられ...
サスペンス

暗闇より怖いのは“無関心”だった――韓国映画『殺人鬼から逃げる夜』考察レビュー

韓国映画はこれまで数々のサスペンスやスリラーの名作を世に送り出してきましたが、その中でもかなり異色の緊張感を放っている作品が『殺人鬼から逃げる夜』です。原題は『Midnight』。タイトルの通り、真夜中の街で繰り広げられる追走劇がメインなの...
邦画

「よく分からないのに刺さる…『ニワトリスター』をゆるく考察してみた」

はじめに:なんだこの映画、でも目が離せない正直に言うと、「ニワトリスター」を最初に観たときの感想は「よくわからない、でも妙に引っかかる」だった。ストーリーだけ追えば決して複雑ではないのに、全体に漂う空気感やキャラクターの生々しさが、観終わっ...
邦画

観たあと確実に気分は沈む。でも目が離せない――木屋町DARUMAレビュー

正直に言ってしまうと、この映画は“おすすめしづらい”。でも同時に、「観てよかった」とも思ってしまう不思議な一本でもある。『木屋町DARUMA』は、いわゆる王道のエンタメ映画とは真逆の位置にある作品だ。スカッともしないし、感動もしない。むしろ...
邦画

「愚か者の身分」考察

“選択できなかった人間”は、本当に愚かなのか?タイトルに込められた“暴力性”についてまず、この作品のタイトル「愚か者の身分」。これ、かなり強烈な言葉ですよね。「愚か者」っていうのは単なる評価じゃなくて、社会から貼られる“レッテル”でもあるし...
サスペンス

愛情か執着か、それともただの狂気か──映画『渇き。』を読み解く

タイトルからして不穏な『渇き。』。観る前から「これは軽くないぞ」と分かってはいたけど、実際に観ると想像以上にヘビー。しかもただ暗いだけじゃなくて、人間のどうしようもない部分をこれでもかと見せつけてくるタイプの作品です。そして何より強烈なのが...
サスペンス

「本当の悪」とは何か──映画『凶悪』を読み解く

タイトルからして物騒な『凶悪』。観る前からある程度覚悟はしていたんですが、実際に観ると想像以上に“しんどい”。でも同時に、「これは目を逸らしちゃダメなやつだな」と感じるタイプの作品でもあります。実話ベースということもあって、とにかくリアリテ...